この夏は、「酷暑」、「猛暑」という言葉がぴったりでした。(まだ、過去形になっていない?)
お客様も出かけるのがたいへんだったようで、博物館の入館者数にも少なからず影響が…?
それでも、夏休み中は元気な子どもたちがたくさん来館してくれました。
展示室のスタッフによると、ある展示物の前に来ると、「あっ!○○だ!」と叫ぶ子どもさんが多かったとか。(あまり大きな声はちょっと…なのですが)
それは… 幼稚園ぐらいから小学校低学年ぐらいの子が、第1展示室の銅鐸(どうたく)の前に来ると、「ドウタクだ!」と言うのだそうです。
なぜ、ちいさな子どもたちが銅鐸を知っているのでしょう?
実は彼らは、「ドウタク」ではなく、「ド―タクン」と言っていたのでした。ポケモンに出てくるキャラクターだそうです。
その話を思い出し、甥っ子に聞いてみると、さっそく図鑑を見せてくれました。「ドータクン」は「どうたくポケモン」で、セーターの袖のような長い手がついています。

面白いのは、「ド―タクン」は「ドーミラー」の進化形だそうです。
ドーミラーは「せいどうポケモン」ですが、「銅鏡」(どうきょう)がモデルのようです。
しかも周囲に丸いものが付いていますから、鈴付きの鏡を意識したもののようです。
ちなみに第2展示室に展示中の巫女(みこ)の埴輪(はにわ)が腰につけている鏡が鈴つきです。
今度、子どもたちがド―タクンの話をしているところに出会ったら、「ドーミラーもさがしてね!」と声をかけてみようかと思っています。
(平成22年9月10日(金) 常設展示担当 NY)