最後の出前授業

学習支援担当では、1月24日(月)、さいたま市立芝原小学校へ、出前体験授業「絵巻物作り」に行きました。
 
今年度は、改修工事による長期休館期間を中心に、のべ18施設で出前体験授業を行ってきましたが、
今回の芝原小が、最後の出前となりました。

 
今回は、6年生147名。これまでに無い大人数、しかも参観日。いつもより緊張します。
 
 
どうなるか心配されましたが、新作のスライドショーを使ったKY学芸員の軽妙なトーク(?)で
子供たちは、順調に絵巻物作りを進めていきました。

 
できた子たちは、次に絵を描きます。
 
今回は、歴史に関する絵を準備してきてくれました。
紫式部、織田信長、金閣寺、奈良の大仏、平城京、みなさんかなり凝っていまーす。
 
教科書や資料集を見ながら色を塗っていました…本格的です。

 
 
組み立てにちょっと時間がかかってしまい、絵の完成は後日改めてということになりました。
 
後日送られてきた感想文の中には、「楽しかった」「きれいな絵巻ができて嬉しかった」「昔の人になれた気がした」
といった感想がありました。
他にも「博物館で本物の絵巻物を見たくなった」と。
 
ぜひ来てくださいね。
 
(平成23年2月2日 学習支援担当 KH)
 

博物館、動いてます!

博物館が施設改修工事のための休館に入って、1ヶ月が経ちました。

紅葉も散り、今年も終わりを告げようとしています。

よく言われるのは、「休みだからヒマでしょう?」
 
確かに、博物館は開いておりませんが、ご想像に反して、ヒマじゃありません。(-_-)

工事期間中、大切な資料を安全に保管するため、収蔵庫などに納め、展示ケースを保護すべく養生したり…
 
そんなこんなで、博物館の中はすっかり様変わりしています。

第1展示室。たくさんの土器が並んでいるケースは…空っぽです。
 

この間まで、国宝の法華経一品経が広げられていた第4展示室のケースは…
 
すっかり淋しくなってしまいました。
 
まったく違う景色といえば…

 
 
 どこだかおわかりでしょうか?

 皆さまをお迎えするエントランス・ホールです。

 老朽化した特別展示室の照明設備の交換のため、
 展示ケースを一時的に避難させています。

 写真は、ケースが汚れないように、ビニールシートで
 覆う作業をしているところです。

 これがなかなか大変で、作業員さん大活躍です。
 




そんなこんなで、いつもとまったく違う博物館の中…

年明けには、事務室の工事のため、学芸事務室はなんとゆめ体験広場に移ります。
学芸事務室は裏方探検隊のコースに入っていますから、ご覧になられた方もあるかもしれません。
事務室の大移動は、開館以来とのことで、これまた心配です。

もちろん並行して、常設展示、特別展示ともに次の展示の準備をしておりますし、学校への出前授業もしております。

いつもの博物館に戻るのは、来年3月15日。いま少しお待ちくださいませ。

(12月22日(水) 常設展示担当 NY)

 

投扇興(とうせんきょう)で大盛り上がり!!

117日(日)に市民の森・見沼グリーンセンターで開催された北区民まつりに北区民まつり
実行委員会様のご協力のもと、当館もブースを出店させていただき、館事業のPRを行いました。
当日は雲一つ無い秋晴れで、絶好のお祭り日和。大変多くの人で賑わいました。 

なかでも当館ブースはむかしの遊び『投扇興』で大盛り上がり!長蛇の列ができるほどの賑わいでした。

『投扇興』とは、木製の台(枕)の上に置いてある的(蝶)を扇を投げて落とす競技で、
扇が当たったら、的と扇の位置で得点を決める対戦型の遊びです。 

 負けられない戦いがそこにある!!

白熱の親子対決、負けられない兄弟姉妹対決、おじいちゃんとお孫さんの世代を超えた対決も見られました。  

高得点技が出ると記念撮影でピース!

 
博物館オリジナルの得点表による採点で200点以上はコバトン消しゴム、400点以上はコバトンピンバッチの
プレゼント企画もあるため扇子を投げる目は真剣そのもの…。
難易度の高い技が飛び出すと歓声が上がり、最後の一投まで勝敗の決まらない白熱したゲームには息をのみ、
市民の皆様と1日楽しい時間を過ごすことができました。当日ご参加くださいました皆様に感謝いたします。 

本日の最高得点!コバトンピンバッジゲット!

当館はこうした地域のイベントを通して、博物館の存在を知らない方や、まだ足を運んでいただいたことのない方々に、博物館を身近に感じていただけるよう積極的に情報発信して行きます。

(11月15日(月) 企画担当 MX) 


 

個性的なお顔

今回は、ちょっと変わったところをご紹介しましょう。
 

  3室の片隅にひっそりと(?)「男衾三郎絵詞(おぶすま さぶろう えことば)
  の
摸本(もほん)を展示しています。摸本は、「摸写(もしゃ)したもの」とお考えくだ
  さい。

  この絵巻の原本は東京国立博物館の所蔵、鎌倉時代のもので、重要文化財に
  指定されています。
  
武士の生活の様子を描いているということで有名です。

  
武士たちが武芸の鍛錬をしている場面、たとえば笠懸(かさがけ)や三人がかり
  で弓に弦(つる)を張っているところなどがよく紹介されます。


  まぁ、それもよいのですが、ちょうど今、展示している場面は、男衾三郎の家の中を描いた場面です。

  
三郎という人は、一言でいえばガサツで武骨、風流のふの字も知らない田舎武士です。
  
お兄さんの吉見二郎(よしみじろう)は、優雅な公家風の人で、この絵巻の中でもたたえられています。
  でも、戦いで命を落としてしまう不運な武士です。

  二郎亡き後、三郎は二郎の家を乗っ取り、娘をいじめる…という展開で、題名は「男衾三郎絵詞」となっているものの、
  三郎は実は悪役・敵役なのです。ちなみ本当の主人公は、慈悲(じひ)という名の二郎の娘です。

  
ちょっと長くなってしまいました。すみません。

  さて、三郎の家族です。
  
三郎は、わざわざ関東中から醜い者を探し、妻にしました。妻との語らいも、
  矢の手入れをしながらのようです。

彼女は、「身の丈は七尺、髪は縮み上がり、顔は鼻よりほかに見えるものがない」
  というすごいお方です。

絵を見ると、確かにちりちり髪に迫力あるお顔!

原本とは少し趣が違いますが、江戸時代に摸写した人が、
  その意図をくみ取って、強そうな性格を強調したのかもしれません。
  二郎の娘の慈悲ちゃんをいじめそうですよね。

  

  
  

  
  三郎の子どもも、これがまたすご味のあるお顔で、髪のカールがさらに強まっているような…
  口も思い切りへの字だし。

  
絵巻というときれいなイメージがあると思いますが、こんな表現を見るのも楽しいものです。

  
お口直しは、第4室へお進みください!!
  美しいものをご覧いただけます。





(平成22年9月30日(木) 常設展示担当 NY)
 

 

“おすすめ”だけでは足りない!?名品を愛でる秋



 922()の中秋の名月はご覧になりましたか。
 
私は博物館から帰る時、美しい月をちょこっと眺めることができました。
 
もっとも天気は下り坂で、家に着いた時はもう厚い雲の中でした。

さて、第3展示室では当館所蔵の国宝「短刀 銘 景光(かげみつ)(写真)
 国宝「太刀 銘 景光・景政(かげみつ・かげまさ)」の公開が始まりました。
 
昨年の春以来、1年半ぶりの公開です。 


 
 この間、国宝 短刀は、昨秋、ニューヨークで開かれた展覧会に出品のため、海を渡りました。
 展覧会は大評判だったそうで、見てみたかったなぁと…思うのは私だけではないでしょう。
 


 では、気を取り直して…


 
4展示室では、文化の秋を迎え、おすすめが目白押しです。


  

 

  まず、所沢市北野天神社の県指定文化財「北野天神社縁起」です。



  京都の北野天満宮の縁起を描いたもののひとつで、
  掛軸に仕立てたものです。右下から左上に向かって
  物語が進んで行く、比較的古い形式のものです。


  
7幅を2回に分けて1024日まで展示しています。


  10
年近く前に、天神様の展覧会に出品して以来、
  公開されることがなかったそうで、必見です。


 
 
 
 
   
 
 
  
 


お問い合わせの多い円空仏。

現在、県指定文化財の秋葉大権現三尊像(蓮田市個人蔵)を公開中です。キツネのような、カラスのような、ちょっと恐い顔立ちの三尊です。 
 
その迫力をご覧ください。

ちなみに今回の展示の後は、改修工事のため、休館になることもあり、来年秋まで円空仏の展示予定はありませんので、
ぜひお見逃しなく!



 
 
 
 


 また、当館の看板資料、太平記絵巻巻第七を1017日 まで展示中です。その後は巻第十を展示します。


 巻第七は新田義貞の最期や後醍醐天皇の最期、巻第十は足利尊氏の最期などが見どころです。
 …なんだか“最期”ばかりですが…もちろん他の場面もあります。

華麗な絵巻をご堪能ください。 

  
ちなみに、巻第二は、神奈川県立歴史博物館の特別展「天狗推参」(9/2510/31)に出品のため、 神奈川へ出張中です。

とにかく、名品がたくさんの常設展示室です!!!

(平成22年9月28日(火)常設展示担当 NY)