民俗展示室(常設展示室第10室)
民俗展示室「農業と暮らし」

 農業は、植物や動物の命を育み、生活に役立てるための営みです。米や麦などの穀物や野菜、それを餌として飼育した家畜は食糧となります。綿や麻、絹、羊毛など、衣料も農業によって作られます。住まいの材料となる木や竹を育てる林業も広い意味では農業に含まれます。このように、農業は衣・食・住すべての基盤となる重要な生産活動です。

 埼玉県の地形は、東部は関東平野、中部は台地、その西方には丘陵地が点在し、西部は秩父山地となる西高東低を特徴としています。農業はこうした地勢に寄り添いつつも、その制約を克服しながら営まれてきました。

 ここでは、「北武蔵の農具」(国指定重要有形民俗文化財)を中心に、農業機械が普及する昭和40年代以前に使われていた農具を通じて、多様な環境下で、人と家畜の力に頼って行われてきた農業の様子と、そこに生きた人々の暮らしを紹介します。

   
 

コラム展示

コラム展示「野良着」

 会期:平成29年10月24日(火)~平成30年1月14日(日)
 会場:民俗展示室(常設展示室第10室)内

 農作業のときに着る野良着は、けがや汚れから身を守り、作業を効率的に行うために欠かせないものです。化学繊維などで作られた大量生産の野良着が普及するまで、多くの野良着は各家で作られていました。

 野良着は、性別や年齢、作業内容、天候によって、何をどのように着るか異なりました。国指定重要有形民俗文化財「北武蔵の農具」に収められた野良着を中心に、それぞれを見比べてみてください。